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はじめに

 随分前のことになるので、思い出しながら書くことにする。

 私は、情報処理試験(アプリケーションエンジニア)に合格した3ヶ月ほど前の2001年10月頃より、次のターゲットを模索していた。つまり、何か役に立つ資格はないものか、と考えていた。あるインターネットサイトで「PMBOK」という文字を見かけた。アメリカで話題(?)となっている「Project Management Body of Knowledge」の略で、プロジェクトマネージメントに関する知識体系、だということである。また、それとほぼ同時期に「PMP」という文字も見かけた。こちらは、「Project Management Professional」の略で、PMBOKとしてまとめた知識体系に準拠して試験が行なわれ、体系的知識を備えているとみなされる者に与えられる資格であり、グローバルスタンダードになりつつあることが判った。実際、日本においても、日本IBMやNTTデータ等をはじめとした大手ベンダーやSI企業で、この「PMP」取得が義務付けられ始めていた。
 私は、今後業務を遂行していく上で必要となる知識はプロジェクトマネージメントである、と認識していたため、「PMP」取得を目指すべく、インターネットや書籍による調査を進めて行った。しかしながら、調査を進めていくに従い、到底、私には不可能なものである、ということがわかってきた。なぜなら、PMBOKのガイドは、自分で購入するには少し高価であり、また、一般の書店では購入できないため、「内容を見てから購入する」ということが事実上不可能であった。さらに、PMPを受験するには、英語で申請を行い英語で受験し、その受験料は、約500ドル、とこれまた、高価である。
 このようなことから、「PMP」受験は、夢のまた夢と消え去り、矛先は、情報処理試験の「プロジェクトマネージャ」に向けられたのである。